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思ったことを歌にしたり、書きとめたり、しています。

近詠

今年になってから詠んだ歌どもです。

大雪の宵をすぐして 雪どけの音ぞしたしき 春きたりけり

生きにくい今日はくれたり いとしさのつのる頃には 夜もふけぬらむ


祖父が永眠した。91歳。大往生であった。

母上の父にてありしひとさまは 神さびにけり 秋つくれかた

あけくらしお骨となりし いのちかな 面影ばかりあとかたにして

人生はかたづけられてしまったり あとにのこりし人たちのため

祖父のなき世のはじまりぬ なにくはぬ顔をしたまま けふを生きゆく